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    毎年5月19日に唐招提寺で行われる「中興忌梵網会(ちゅうこうき ぼんもうえ)」での有名な「うちわまき」。

    唐招提寺さんのホームページから)


    唐招提寺を再興した覚盛(かくじょう)上人が修行中、蚊に刺されているのを見た弟子が叩いて殺そうとしたときに「蚊に血を与えるのも菩薩行である」と戒めて止めたという故事にちなみます。
    そして、せめてうちわで蚊を追い払って差し上げようと奉納された宝扇(ハート型のうちわ)がこのうちわのルーツなんです。

    ウチにもありますよ。
    10年ほど前にゲットしましたが、当時はそれはそれは苦労いたしました(笑)


    舎利殿(鼓楼)から参拝者に向けて撒かれる宝扇には病魔退散や厄除けのご利益があるとされ、かつては毎年激しい奪い合いが名物となっていましたが最近は整理券制となり、売店でも通年で授与されるようになりました。これも時代の流れですね。


    ところでこのうちわ、実は唐招提寺の皆さんが一本一本手作りしておられるのはご存じでしょうか。
    その材料となる女竹(めだけ)は、三重県名張市の「唐招提寺に竹を送る会」の皆さんが毎年1月に地元の藪から伐採選抜したうえで奉納しておられます。

    竹は大量なのでトラックで運ばれますよ。

    南大門に並べられた奉納行事用の女竹。
    一緒に奉納されたものとあわせて数千本がこのあと油抜き、乾燥、裁断…と多数の工程を経て来年用のうちわになります。

    僧侶を先頭にほら貝を吹き鳴らしながら金堂、講堂と順に伽藍を奉拝して回ります。

    最後に鑑真大和上の身代わり像が安置されている開山堂に一礼。

    その後、覚盛上人の坐像が安置されている境内の北側にある中興堂で奉納法要がおこなわれます。
    ここから先は部外者立入禁止。

    伝統行事の陰にはこうした多くの人たちの協力があるんですね。

    うちわまき当日は朝から先着順で枚数限定の「参加券」が配られ、それを持った人が法会(=うちわの取り合い:笑)に参加できる方式。また、当日の参拝者に配られる抽選券で当せんした人にも宝扇が授与されるそうです。