• 泊まって楽しむ昭和資料館 ゲストハウスるーのす

    (店主)坂本隆司

    ★1969年生まれ。基本的にずっと奈良暮らし。

    ★23年間勤めた、人もうらやむ公務員の職を途中で捨ててこの道へ。もしかしたら間違ってしまったかなと思ったりするもきっと大丈夫と言い聞かせる毎日。もう後戻りできないので前進あるのみ。たとえこの先が崖であっても(笑)

    ★すいかとロールケーキと文鳥が大好き。早くこのゲストハウスで文鳥を飼いたいと願っており、「るーのす」の命名はその文鳥に関係が。詳しくは現地でお尋ねください。

    昭和の想い出を語りだすとムダ話が止まりません。適当にツッコミを入れて止めてください。放っておくとマニアックな別ネタに飛び火することも…

    ★逆に何か吐き出したい悩みやグチなどがあればその時はゆっくりお聞きします。いちおうこれでも大学在学中にカウンセリング研修課程を修了してるんですよ。ほんとだって。

    ★早期退職した勢いで半年間だけ韓国へ語学留学をやらかしました。45歳を過ぎての大冒険はやっぱり大変、留学するなら絶対若いうちが良かったと痛感することに。でもおかげで韓国語も少し話せるようになりましたよ。何でもやってみるもんです

    ★写真は2019年、韓国ソウルで開催の「日韓交流おまつり」というイベントにボランティアスタッフで参加したときのもの。スタッフTシャツだと若く見え…るかな。チームの中で日本人はただ一人、冷や汗いっぱいかきました。

    ホームページをご覧いただきありがとうございます。

    ゲストハウスるーのすは、大正時代に建てられた「普通の民家」を改装してつくった小さなゲストハウスです。内部は私が過ごした昭和後期の実家の部屋をリアルに再現しています。


    ここは築数百年の歴史ある古民家のような重厚さはありませんが、これまでの家主さんがおよそ百年のあいだ世代を重ねて丁寧に暮らしてこられた息遣いが残る、なんだか懐かしい感じがする家です。
    ただ改装したとは言っても元は昔の建築ですので急な階段や低い天井、狭い部屋など、いろいろ不便で使い勝手が悪いのも事実。そのあたりはどうか古い味わいとお許しください。

    この場所からは元興寺や興福寺、奈良公園のほか、東大寺や春日大社も充分に徒歩圏内。奈良をゆっくり見て回る拠点に適しています。
    また二月堂から見る意外にキレイな奈良の夜景、静かで澄んだ空気に包まれた早朝の飛火野など、泊まるからこそ見られる風景も魅力です。
    そしてふらりと外へ出て、近くの路地をそぞろ歩けばそこは「ならまち」。
    昔ながらの街並みのなか道端で丁寧に祀られているお地蔵様を見つけたり、今も頑張る古くからのお店に出会ったり。この町で長く紡がれてきた人々の暮らしに触れる機会があちこちにあります。

    一方では周辺に新しく仲間入りしたおしゃれで可愛いスポットも。

    もちろん宿の中で、あふれるマニアックな品々を眺めたり、ときにはご近所さんとの雑談に混じってみたり、ひたすらベッドで一人ゴロゴロするのもOK。
    ほんとうに親戚のおっちゃんの家へ遊びに来たかのように、あるいはこの町で暮らすかのように、ゆるやかにお過ごしいただければと思います。
    そしてここでのゆるい時間と、「宿のマニアックなおっちゃん」が皆さまの奈良での思い出にほんの少しでも彩りを残すことができれば幸せです。


    前職は公務員だった私がこの建物に出会ったのは2013年のこと。その時このたたずまいに魅せられ「ここでゲストハウスを開業しよう」と思い立ちました。
    決心した勢いでそのまま2年後には早期退職まで突き進んだのですが、想定外の紆余曲折でその後かなりの時間を費やすことに。
    それでも本当にたくさんの人々に助けられながら少しずつ前進し、ようやく2020年6月に開業することができました。

    当初はいろいろな人に来てほしい!ここでたくさん交流してほしい!と二段ベッドの相部屋ドミトリー形式でスタートしたのですが、続けていくうちだんだんとこの小さな狭い宿でそれは実際ちょっと苦しいように感じ始めました。
    またこうした状況では、せっかく資料館並みといわれるほどたくさん詰め込んだ「昭和のモノ」たちを充分に味わっていただけないのも残念…
    そんなことをしばらく悩み続けていたのですが、折しも、あまりに長く続いたコロナ禍で人と人との距離感が大きく変化。相部屋ドミトリー形式は好んで求められなくなってしまいました。
    そこでこれを機に思い切ってグループやご家族単位での一日一組貸し切り形式に変更しようと決心し、再スタートを切ることにいたしました。

    新たに掲げるコンセプトは「泊まって楽しむ昭和資料館」。
    ざっと見るだけの一般的な資料館ではなく時間を気にせずひと晩ゆっくり、想い出がある方にはそれに寄り添い、初めて見る方にはその新鮮な驚きをお供に「昭和へ旅するタイムマシン」をお楽しみいただきます。
    一棟まるごと貸し切りですので、他の方にお気兼ねなく、かつ安心してお泊まりいただける環境も整いました。


    ただ、わいわい皆さんで交流していただく楽しみも捨てきれず、時々はまた、もとの相部屋ドミトリー形式に戻す日も作りたいと思っています。
    これからも引き続きご利用、お見守りいただければ幸いです。

            2022年7月
                        ゲストハウスるーのす 店主  拝