ちょっと遅れちゃいましたが、今月の奈良の行事予定です。
東大寺修二会も本行入り、春がいよいよ近づいてきます。
奈良をはじめ関西地方では今でも
「お水取りが終わらないと春が来ない」とよく言われます。
3月も上旬は気候が不安定で厳しい寒の戻りもやってきます。
暖かい日が増える分寒暖差が大きくなるので、
気を抜いて体調を崩さないようにという昔からの警句なんですね。
なお、ここでも出てきた「お水取り」。
これは東大寺で旧暦2月に行われる
「修二会(しゅにえ)」の中にある行法のひとつ。
二月に修める法会なので「修二会」と呼び
東大寺以外のお寺でも規模は違いますが行われます。
たとえば薬師寺では3月下旬におこなわれますよ。
ちなみに一月お正月の法会は「修正会(しゅしょうえ)」です。
さてこの「お水取り」。
ポスターやニュースでは「おたいまつ」ばかりが有名で
「お水」取りなのになぜ「火」の松明?という疑問はごもっとも。
実はあれ、夜に二月堂へ上がる僧の足元を照らすためもので
本来は火のイベントではないんですよ。
正式には「十一面観音悔過法要」と言い、
二月堂の本尊、十一面観音に罪を悔い救いを願う法会。
1日から2週間にわたって
さまざまな様式にのっとって行われるたくさんの行法の中
3月12日の深夜に一回だけ
一年間本尊にお供えする香水を井戸から汲み上げる作法があり、
それを「お水取り」と呼ぶんです。
いつの間にかこれが修二会の代名詞となり、
有名で目立つおたいまつと一緒にイメージされるようになりました。
そういう背景も知っていただくと
より感慨深く拝観することができると思います。
