さる10月12日と13日、ならまちの氏神様と言われる御霊神社(ごりょうじんじゃ)の秋季例大祭がおこなわれました。るーのすからはすぐ近くで徒歩5分もかからない場所にありますよ。
御霊神社は平安時代に創建。
無実の罪で非業の死を遂げた、聖武天皇の娘である井上(いがみ)内親王ほか7座の神霊をお祀りしています。当時は悲運のうちに亡くなった人の霊魂を恐れ、丁寧にお祀りすることで災厄から逃れようとする御霊信仰が生まれていました。創建時の神社は室町時代に焼失しましたがその後場所を現在地に移して再建されたとのことです。
境内にある出世稲荷大社はあの豊臣秀吉が熱心に信仰し後に天下人になったことから立身出世のご利益が、また、大己貴命(おおなむちのみこと)、つまり大黒さまもお祀りすることから良縁を得られるともされています。最近では強力なパワースポットとしても有名に。
授与所にはハート形の絵馬や、かわいい紙のお人形がついた恋みくじなど恋心をくすぐるモノたちがいろいろあります。
さて12日は宵宮。自治会を通して少ないながら寄付奉賛金を納めているため福引券をいただきましたので、さっそくチャレンジに。
門前には小さな露店が出ていたほか、西門側では子供向けに駄菓子販売などもあり神社周辺はまるでお正月のような賑わいでした。
福引の前にまずお参り。本殿に向かって頭を下げると巫女さんが軽くお祓いしてくださり、お下がりの神米をいただけます。
そしてお目当ての福引はなかなかの行列。
結果は白玉の末等。
景品は砂糖傳さんの「こんふぇいと」でした。でもこれおいしいのでうれしい。
翌日13日が本祭。例年なら神輿が各町を練り歩く渡御式は憎きコロナのために今年も中止されました…
午前10時、まずは神事が厳かに執り行われます。ご神饌のお酒や農水産物が奥の本殿へ供えられて神官が祝詞の読み上げ。
そののち撤饌のあとはがらりと明るい空気へと変化し、獅子舞や縁起物の芸能が披露されます。
おおよそ2時間ほどで、一連の行事はお昼前に終了。しっかりと通しで見たのは初めてで、伝統的な「神社のおまつり」を体感することができました。