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    6月23日、大安寺の「笹酒祭り」へ行ってきました。
    大安寺の「笹酒祭り」は年2回、冬と夏に行われるのですがこれらはれっきとした法要。酒飲んで騒ぐ「祭」ではありません。あたりまえですが(笑)

    ちなみに冬は毎年1月23日。正式には「光仁会(こうにんえ)」といいます。
    当時としては長寿だった奈良時代の光仁天皇がよく竹筒に酒を注いでたしなんでいた逸話から、次代の桓武天皇が彼の一周忌を大安寺で営んだという「続日本紀」の故事に由来するこの日に健康長寿とがん封じを祈願する行事をおこなうようになりました。

    そして夏が6月23日。こちらは「竹供養」です。
    古来中国では陰暦5月13日を「竹酔日(ちくすいじつ)」と呼び、この日に竹を植えると一般に移植が難しい竹がよく根付いて育つとされる俗信にちなみます。それが現在ではだいたい6月23日ごろなので、この日に日本の暮らしや文化に役立ってくれる竹を供養し成長を祈願します。と同時にこの日も笹酒がふるまわれ同じくがん封じの行事として親しまれています。

    大安寺の境内は無料で入ることができますが、笹酒をいただくのは有料。
    入り口にある受付で志納料800円を納め、竹でできたお猪口をいただきます。

    お猪口はこんな感じ。
    新しい竹を切っているので竹の香りがさわやかです。ここに笹酒を注いでもらうんですね。

    境内奥にある先師供養塔では虚無僧さんが先代の高僧の供養をおこなっていました。

    その周囲にはすごい数のカメラ。
    平日でしたがみなさんご熱心です。
    まるで記者会見(笑)

    午後2時、南門から虚無僧さんを先頭に法要に臨む僧侶と笹娘のみなさんの行列が本堂へ向かって進みます。

    そして本堂へ。
    カメラの場所の取り合いが激しい…

    尺八の音色に包まれるのがちょっと珍しい雰囲気。
    このあと、本堂内で30分ほど法要が営まれます。

    本堂の斜め前にある竹林の中には祭壇が設けられていました。このあとここでも「竹供養」がおこなわれます。
    手前にあるきのこ(?)みたいな石は「美流孔(みるく)塚」で、実際に乳がんを克服された信者さんが寄進されたものだそう。
    女性の乳房をかたどったもので、手で撫でて乳がんの快癒を祈願します。

    本堂での法要が終わるとカーンカーンと鐘が鳴らされ、続いて僧侶の皆さんが先ほどの竹林に作られた祭壇へと向かわれます。

    虚無僧さんや笹娘さんたちも同じように祭壇の周りに並び、竹供養がおこなわれます。
    竹供養は10分ほど。これで一連の法要は終わりです。

    そして、いちばんのメイン(笑)笹酒の振る舞いは本堂奥の広場で。
    こちらは終日おこなわれていますよ。
    外国人観光客も一献。貴重な体験になりそうですね。ずっとスマホで動画撮ってましたw

    涼しげな浴衣を着た笹娘さんが並んで一人一人に注いでくれます。
    いや、これ着ている本人は実はけっこう暑いんだとか。ごくろうさまです。

    右半分は「笹酒」ですが、左半分では車を運転する人やお酒が飲めない人用に「笹水」も用意されています。

    「笹水」の竹筒には一目でわかるようにちゃんと表示がついていますよ。
    確かにお水もお酒も見ただけではわかりませんからね。

    笹娘さんには留学生さんの姿も多く見られます。

    大安寺をはじめ大きな寺院はむかし海外から多くの留学生を受け入れたり、外国からの使節をもてなす大学や迎賓館のような役割も果たしていました。
    そうした国際色豊かなかつての姿を取り戻そうと大安寺では毎年秋に「国際縁日」を開催していて、そうした関係で県内の大学や専門学校から行事にも積極的に参加してもらっているんだそうです。

    この日はだんだんとお天気も回復し、一日じゅう多くの人でにぎわっていました。
    なかには一人で何杯もお代わりする人も。
    特に飲む量に制限はないそうですが、ちょっと飲み過ぎているような人もいましたので、やはりほどほどに抑えた方が。
    健康長寿を願ってるのにそれで体調崩してたら本末転倒ですからね(苦笑)

    家に帰ってからゆっくりと味わいたい方やまだまだ長く楽しみたい方には、持ち帰り用の笹酒も販売されていましたよ。パッケージが良い記念にもなりますね。

    ふだん大安寺へは最寄りのバス停から10分くらい歩かなければならないんですが、「笹酒祭り」の日には南門のすぐ近くまで入ってくれる直行の臨時バスが運行されるので便利。運賃は同じですよ。
    また、歩いて行く時でも途中の要所要所に案内板を立ててくれているのであまり迷うことはないと思います。

    おまけ。

    境内の至る所にたくさんの「だるまさん」が置かれていて何のおまじないかと思っていたんですが、これ、境内で授与されているおみくじなんです。
    このだるまさんの下に穴が開いていて、そこにおみくじが入っています。おみくじを取り出した後に並べていく人が多いんでしょうね。
    ひとつひとつ手書きなので、それぞれ表情が微妙に違っているのが見ていて飽きさせません。
    うまく構図を狙うとなかなかの「映え」写真が撮れますよ。ワタシは無理ですがw