全国近代化遺産活用連絡協議会による「近代化遺産全国一斉公開2023」事業の一環として、先日仏教美術資料研究センター(旧奈良県物産陳列所)の内部公開がおこなわれました。
通常は資料研究などの目的以外では立ち入れないのですが今回は無料開放という貴重な機会。雨にも負けず行ってまいりましたよ。
大仏前交差点近くで目を引く外観が素敵なこの建物。気にはなるけど、案外何の建物かは謎なんですよね(笑)
これは明治35年に奈良県の物産展示販売所として建築された建物で重要文化財。外観はほぼ竣工当時の姿が残っています。
構造は西洋風なのに外観は平等院鳳凰堂を意識し、細かいところに日本建築の様式を取り入れながらも一部にはイスラム風のデザインも取り入れているとても魅力的な建物ですよ。
昭和初期には県商工館となり観光案内所も設置されていました。
(←当時の写真)
戦後奈良県から国へ移管され、昭和55年までは国立文化財研究所の庁舎として使われました。
その後は奈良国立博物館の管理となっています。
昔の建物は細部のデザインが凝っていておしゃれですね。
窓枠も独特の存在感があります。
これを「エモい」というのだなっ!
今回は中央部の「ホール」のみの公開でした。
それでも普段はなかなか入れない建物なのでテンション上がりますw
いろいろ興味深い解説パネルも並べてありましたよ。
なるほど勉強になるなぁ、と思いながら読んでいたハズなのに
ひと晩寝るとほとんど忘れてしまって…(苦笑)
普段は撮れないアングルでの写真も取れて大満足。
不定期ながらときどきこうした公開があるようなので要チェックですよ。