みなさんはルリセンチコガネってご存じですか?
ルリセンチコガネは糞虫(ふんちゅう)、いわゆる「フンコロガシ」の仲間でオオセンチコガネというコガネムシの一種。その中でも奈良県や紀伊半島にだけは青く輝く珍しい瑠璃色の種類がいて、これがルリセンチコガネです。
実は奈良公園って「糞虫の聖地」と呼ばれるほどたくさんの種類が1か所に集中して生息している珍しい場所なんです。離島を含めた日本全体では大小約160種の糞虫がいるそうですが、なんと奈良公園にはそのうち50種もの生息が確認されているのだそう。生物学者がヨダレ流して喜ぶ場所らしいです(笑)
あ、ちなみに「フンコロガシ」というと何となく逆立ちして後ろ足でコロコロと玉を転がす姿を思い浮かべますが、日本にいる種類はそういうことはせず、前足で糞をちぎってせっせと運ぶタイプだけなんだそう。なので「フンコロガシ」ではなく「糞虫」と呼びます。
先日の鹿の頭数調査の途中に、このルリセンチコガネがいっぱいいる場面に出会いました。これってお天気とか場所とかタイミングとかがうまく重なったちょっと珍しいシーンなんですよ。
ただし、その全景はとりあえず画像処理したうえで…
もししっかり見たい方は→ クリック
別タブででっかい画像が出ますからね。
くれぐれも自己責任でお願いしますよ(笑)
でもこのルリセンチコガネって、ほんとキラキラと宝石みたいにきれいなんです。むっちゃ光るんですよ。
しゃがんで撮影してるワタシの姿がその体の表面にはっきり映るくらい!
まるで鏡のようでしょ。
鹿ももちろんかわいくてステキなんですが、せっかくなので地面にも目を向けて奈良公園とその他一部地域でしか見られない貴重な昆虫を探してみられてはいかがでしょう。実際に見たらほんとキレイできっと感動しますよ。
ただし、奈良公園での採取は禁止されているので、決して連れて帰ったりはしないでくださいね。…エサにも困るでしょうし(笑)